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蝉について

7月19日現在では梅雨は
まだあけていませんが、
梅雨が明けたら、
森や林の中からうるさい蝉の鳴き声が
聞こえてくることと思います。

先日の夜、駐輪場のところで生徒さんが、
穴ゼミが歩いているのを見つけたのです。

数年間地中にいた蝉の幼虫が、
成虫になるために地上に出てきて
木に登ろうとしているみたいです。
ふみ殺されるとかわいそうなので、
隣の梅の木にそっとおいてみました。
しばらくじっとしていました。

蝉について_c0221937_23424162.jpg











小学生のころ、近くの神社やお寺の境内で、
木の根元の穴の中から出てくるのを待って、
穴ゼミを捕まえて家の蚊帳に泊まらせて、
朝早く羽化するのを眺めたものです。

蝉について_c0221937_23424857.jpg

 









いまの生徒さんは、
とにかく虫が嫌いで
1匹でも蠅や蚊が飛んでいようものなら
大騒ぎになります。

しかし、虫は地球上で一番繁栄している
生物群の種類です。
人の生活にも大きくかかわっています。
果物の人工受粉の半分以上は
蜂によるものです。
嫌がらずにしっかり観察したり、
研究をしてみましょう。

蝉の目はいくつあるかご存知でしょうか。
実はほとんどの人が2つと答えます。

残念ながら、複眼が2つと単眼が3つの
合計5つあるのです。


複眼のちょうど真ん中くらいに
きらきらと輝く宝石みたいな単眼があるのです。

蝉について_c0221937_23483812.jpg

  この単眼はただ明るさだけを
  感知する働きがあるといわれています。
  蝉にとどまらず、バッタにも同様に単眼はあります。








蝉はどこで呼吸をしているかわかりますか。

腹部を横から見ると
各節に黒い小さな穴が
開いているのがわかります。
これを「鬼門」と言って呼吸する穴なんです。
昆虫の呼吸器官は
それらがつながっている気管と言われます。

よく聞いている蝉の声はわかっても
体のつくりや仕組みはあまり知られてはいません。

高校入試でも時々
実の周りの生物の観察が出題されますので、
日ごろから、観察をすることが大切なのです。

       DTK    上村



by asunaro-hinoki | 2017-07-19 16:24

あすなろ伸学舎の職員たちが、日頃の子どもたちの様子や学習について書き綴っていきます。


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